クリップの凡例

スケッチ上に配置する各種クリップの意味を解説します。

クリップ

名称

用途

クリップ

名称

用途

業務L1

レベル1の業務を表します。

業務L2

レベル2の業務を表します。

業務L3

レベル3の業務を表します。業務フローではこのクリップを使います。「ハンドオフの単位」と言いますが、誰かに仕事の依頼を受けてから、その仕事を他者に受け渡すまでを一つの業務として定義することを推奨します。詳しくは次の記事をご参照下さい。

参考記事:https://kaerujuku.jp/modeling/modeling002/

業務L4

レベル4の業務を表します。レベル4の記述は必ずしも必須ではありません。必要な場合に限り、一担当者が行う手順を描く用途としてご利用下さい。

イベント

業務の開始条件、終了条件、分岐条件、合流条件を表します。全ての業務L3の前後にはイベントを明記することを推奨します。

情報

業務に対するインプットやアウトプットとなる情報(またはデータ)を表します。「見積」「注文」「指示」など、業務上で行き交う情報を概念的に表現します。

帳票

業務に対するインプットやアウトプットとなる帳票を表します。帳票は情報の一種とも言えますが、ローカルPCに保存され、紙またはメール添付で授受される様な情報 (エクセルやワードドキュメント等を含む)は「帳票」を使って下さい。業務改善視点では、これらの紙や”ローカルドキュメント”は管理が煩雑となりテレワークにも適していないので無くしてゆく対象になります。

ユーザーインターフェース

業務で利用されるシステムの画面を表します。一行目にシステム名、改行して二行目に画面名(または機能名)を記述することを推奨します。

ルール

業務に適用される規程や業務ルールを表します。決裁権限規程、見積申請基準、価格設定ルールなどが該当します。

モノ

その業務で取り扱う物品を表します。受領・入庫・消費の場合は業務へのインプット、生産/加工・出庫・出荷の場合は業務からのアウトプットとして配置します。

KPI

その業務で測るKPIを表します。量、頻度、リードタイムの始点・終点を業務のアウトプットとして配置します。

XOR条件

プロセスの分岐・合流時の条件を表します。

XOR (エックス オア)条件は、排他的な分岐または合流です。”A” XOR “B” という場合、”A” または “B” となります。

AND条件

プロセスの分岐・合流時の条件を表します。

AND条件は、並列的な分岐または合流です。”A” AND “B” という場合、”A” 且つ “B” となります。AND条件で分岐する場合は、その先の全てのパスが並行して走ります。AND条件で合流する場合は、全ての前工程の仕事が完了するのを待ってから、次工程が開始されます。

OR条件

プロセスの分岐・合流時の条件を表します。

”A” OR “B” という場合、”A”, “B”, “A且つB”, または “そのいずれでもない” という可能性を表します。(曖昧な分岐表現となるため、できるだけ利用しないことを推奨します。)

気づき

業務に対してQCD視点から「問題だ」と思うこと、「改善余地がある」と思うことを「気づき」として記述します。付箋を貼る様に、関係する業務の周辺に配置して下さい。記述する文章は、この付箋だけを読んで内容がわかる様に書きましょう。

メモ

スケッチ作成やレビュー時における備忘、ちょっとしたコメントについては「気づき」ではなく、「メモ」をご利用下さい。「メモ」はスケッチの完成・公開時までには削除される前提とすることをお勧めします。

四角形

スケッチ上の一部分を囲って強調したり、Level 1やLevel 2においてクリップの背景や装飾として利用する用途として「四角形」を用意しました。クリップを右クリックし「背面に移動」させ、背景としてご利用下さい。

テキスト

スケッチ中に文字で補足情報を付記するために利用します。